鵬翔の記念碑

第15代校長 松岡 武彦

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校長室よりブログ

【校長室より】新しく出会う

 春になりました。今年の季節の動きは少しずれているようにも感じますが、あたたかくなって、いろいろなものが動き始めました。
 さて、皆さん、皆さんは見ていますか、聴いていますか?人は、毎日いろんなものを見ていますし、いろんなことを聴いています。でも、本当に、見ていますか、聴いていますか?
人が成長してゆくためには、世界を広げないといけません。そのためには、一つ一つ新しい人に出会い、新しいことに出会うことが必要です。そしてその出会いの中で、しっかりと見て、しっかりと聞くことができなくては、一つ一つの体験は十分に生きてきません。ものが見えている、聞こえているだけでは十分ではないのです。自分から見よう、聴こうとしてください。
 皆さんはこの伊予高校に世界を広げるために、成長するために、来たはずです。一人一人新しい人と出会い、一つ一つできることを広げてゆくことで、皆さんは、この伊予高校で間違いなく成長していくはずです。

 

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【校長室より】目標のスモールステップ

 冬休みが終わりました。皆さんはどう過ごしましたか。
 さて、以前から、将来就きたい職業を決めると、意欲的になって、学習への取組が変わってくるという話を聞くことがあります。本当でしょうか。
 学習への取組が変わるには、実は、目の前の目標をしっかりと持つことの方が重要です。将来なりたい職業を目標として持っていて、そして、今、今日、明日、今週、何をするかという目標をしっかりと持っている人は、確実な努力をすることができ、意欲も高まり、成果も上がります。
 つまり、意欲を持ち、成果を上げるには、将来なりたい職業を早く決めることよりも、目の前の目標をどれだけしっかりと意識できるかということが重要になるのです。
 皆さんはまだまだ発展途上です。まず、今何をすべきか、この三学期に何をするのか、ということをしっかりと意識して、目の前の目標を定め、有意義な三学期を送ってください。

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【校長室より】大人の理性は想像力

 よく「理性」という言葉を聞きます。「理性を働かせろ」とか、「理性的に判断しろ」などと言われますが、「理性」って何でしょうか?
 辞書によれば、「物事を論理的・概念的に思考したり、自己を抑制する能力」とありますが、ギリシャのストア派の哲学者エピクテトスは「自分自身やその他すべてのものを省察する能力」と言っています。では、それはどういう力で、どうすれば身につけることができるのでしょうか?
 私は、すべての源は「想像力」にあると思っています。自分が何か言った時、相手の人はどう思うか、自分が何かをした時、この行動はどういう結果になるか、そういうことを想像する力、それが、「理性」を働かせることにつながると思っています。
 ところが、この「想像」ということは案外難しことです。人は理屈で動くのではなく、感情で動くことが多いものです。だから、そのとき、そのとき、想像することは難しいのです。つまり、練習しないとできるようにはならないものなのです。皆さんも、少し時間のある冬休み、ちょっと「想像」の練習をしてみてください。

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【校長室より】発見の夏

 夏休みになりました。とはいえ、補習に部活にと忙しい日々を送っているでしょう。しかし、学期中よりは少しは自由になる時間もあるでしょう。

 さて、人は「こと(出来事)」に出会って大きくなると言います。「こと」に出会い、新しい世界に出会って自分の世界を広げ、成長してゆきます。先日の野球応援や、1年生が出かけた職場訪問などもその一つの「こと」、経験でしょう。

 しかし、ただ経験しただけでは、その「こと」は皆さんの身体をすり抜けてゆき、消えてしまいます。そこで、その出会った「こと」に、自分なりの意味をつけてください。すると、その経験は皆さんの中に定着し、成長を促すのです。さらに、その意味を、「よかった」とか、「楽しかった」といった短い言葉ではなく、もっと長い言葉にしてみましょう。その言葉の長さが、皆さんの成長のバロメーターなのです。

 この夏休み、何かの「こと」に出会ってみてください。そして、その「こと」に自分なりの意味をつけてみてください。意味はそこにあるものではなく、皆さんがつくるものなのです。そして、夏休みを終えて、一つ成長してください。

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【校長室より】二つのコース ―気づきの喜び、力の実感、知の総合―

二つのコース

―気づきの喜び、力の実感、知の総合―


 21世紀に入り、時代は進化し続け、私たちの生活も大きく変化しています。そうした中、現在の高校生が生き抜こうとする社会で必要されるのは、私は「感性」と「思考」だと思っています。それも、20世紀に重要視された、専門化し、細分化された「知」から、越境し、総合化された「知」への移行なのです。

 さて、平成29年度から伊予高校で立ち上げた二つのコースは、まさにそうした越境し、総合化した「感性」や「思考」を育もうという試みなのです。芸術クリエーションコースでは、音楽・美術・書道の専門的な学習にとどまらず、それぞれの枠を超えた体験をして、総合的な「感性」を育むことを目指していますし、また、地域イノベーションコースでは、各教科の授業の中で身につけた知識や技能を、現実の社会の中で総合的に活かした「思考」をすることを目指しています。

 様々な体験の中で何かに気づき、自分にはこれができるということを実感し、総合的な「知」を身につけてゆく。まさに、これからの高校生に必要な「力」を身につけるためのコースとして取り組んでいこうと思っています。

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【校長室より】新しい春

 いつもより遅い春が、この松前の平野にも来ました。校内を歩いてみると、春の花が咲き、鳥のさえずりも聞こえてきます。

 4月10日の入学式で、320人の新入生を迎えた35年目の伊予高校は、この入学生から、地域イノベーションコース、芸術クリエーションコースの二つの新しいコースを作ることになりました。いよいよ、伊予高校の新しい時代が始まると思っています。

 この二つのコースでは、変化の激しい時代を生き抜いていく子どもたちに不可欠な力といわれる、感性と思考力を培うことをねらいとしています。これはこのコースに所属した生徒だけでなく、伊予高校で学ぶすべての生徒に身につけてもらいたい力でもあります。

 さて、入学式で、新入生の皆さんに「世界を広げよう」と、始業式で、在校生の皆さんに「斜め上に手を伸ばして成長しよう」と話をしましたが、思いは同じで、新しい世界に出会ってほしいということです。確かに、今いる場所にいても十分に生きていけます。でも、人が成長するには、今まで見たことのない世界、未知の世界に出会わなくてはなりません。そこで、何かを感じ、何かを考えることで人は大きくなるのです。

 幸運の女神には前髪しかないといいます。だから振り返って追いかけて捕まえることはできないのです。この伊予高校で、自分から手を伸ばし、何かに出会い、世界を広げて、一回りも二回りも成長しましょう。

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