【探Q】2月16日「地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント」講座
2021年3月8日 08時18分「地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント」講座です。
2月16日(火)の活動は、「松前土建株式会社 和泉健弥様への聞き取り調査」です。
松前土建株式会社は、70年を超える伝統を持つ松前町に根差した土木建築業をされています。近年では例えば、松前中学校の改築工事や3月に開通する町道西古泉筒井線整備など公共工事にも取り組まれています。
最初に、事業内容を説明していただき、その後質問に一つ一つ丁寧にお答えいただきました。
土建業は道路や建築物など未来に残るものを作っている仕事だからこそ、本来「誇れる仕事」であるという思いを強く持たれており、それを従業員の方々にも伝えたいと思っているようでした。その実現のために、一つは、金融機関に勤めていた経験を生かし、「つるはしを持たない土建業の社長」として従業員の意見をまとめたり、営業に回ったりするなどして、できることを行っているそうです。もう一つは、従業員が自分たちの仕事を誇るためにも公共事業などある程度大きな仕事をしなければならないと考えて事業規模を拡大しているそうです。
また、「現場で活躍されている現場監督や作業員の方々への尊敬を忘れない」という思いも強く感じました。だからこそ、「自分が成長する天井は自分で決めてほしい」「『ぼくなんて・・・』とあきらめる存在は嫌」と考えて、社員の資格取得を奨励したり、支援したりする仕組みを整え、従業員がチャレンジしたり、努力したりできる環境づくりに力を入れられています。
最後に、私たちに「高校生の間に恥をかいておきなよ」とメッセージをいただきました。「トライして許されるのは今だけ」「社会人になって教えてくださいはできないよ」と教えていただきました。これらは、以前に聞き取りを行った松前公益商会の神野様、アイビ広告の吉田様の御言葉にも共通しているように思えました。チャレンジできる高校生である今の時間を大切に、最大限自己成長できるようにこれからも取り組みたいです。
楽しく充実した聞き取りや意見交換を行うことができ、あっという間の2時間でした。貴重な時間を割いて、お話をしていただきありがとうございました。
今回で聞き取り調査を終え、次回からは成果報告に向けての活動になります。聞き取った思いをよりよいかたちにまとめられるように頑張りたいです。
【生徒の振り返り】
○今回は、松前土建株式会社の和泉様から貴重なお話をたくさん聞くことができました。社員一人一人が自分達の仕事に「誇り」を持って取り組んで欲しいという和泉様の社員に対する熱い思いや、常に社員の顔色の変化や様子を気遣っていることなどを聞かせていただき、素敵な社長様だと思いました。このように、常に社員一人一人のことを気にかけてくれるリーダーの下で働くことができる社員さんは幸せだろうなと感じました。
また、主体性、恥をかくこと、何事にもTryすること、これらが大事だと教えていただきました。高校生だからこそ許されることもあるかもしれませんが、たくさん動いて失敗して恥をかく、この経験こそが自分を強くし、成長させてくれると思います。私も、失敗を恐れず何事にも挑戦していきたいです。
そして、和泉様のお話を聞いて、私にはまだ、自分の価値観はこれだ!というものが固まってないので、色々と惑わされたり、もやもやしたりしていると思いました。価値観を固め、揺るがない自分づくりを今からしていきたいです。本日はお忙しい中貴重なお話をたくさんしていただきありがとうございました。
○今回は松前土建の和泉さんにお越しいただき、お話を伺いました。やはり、どの会社でも「前向きな姿勢」が求められていることを一番感じました。物事に積極的に取り組むことで、自分の成長だけでなく、会社への貢献にもつながります。もともと私は、得意なことはとことん積極的にやろうとしますが、苦手なことには一歩下がってしまいます。先日の吉田さんのお話でもあったように「今のうちに恥をかいて、そして、今しかできないことをする」そうすることで、その先に自分にとって大切なものが見えてくると思います。どうしても、成功することよりも失敗した時や、うまくいかない時のことなど、リスクを考えてしまいます。しかし、いろんなことに関わったり、触れたりすることで「今までとは異なった視点で物事を多面的に考えられる」という、自分の成長につながるよう前向きに考えていきたいです。
また、全体の場で意見を求められた時、率先して自分から発言することを心がけようと思います。だからこそ、人の目を気にしたり、「私なんて、、、」という考え方ではなく、「とりあえずやってみよう」とすること。そのような前向きなチャレンジを今からしていくことで、社会に出た時のプレゼンなどの場で自分の意見をスムーズに伝えることにつながると思いました。また、和泉さんは「同じことをしても、今しか学べないことがある」とおっしゃっていました。私は海外への留学に元々興味がありましたが、漠然としか考えていませんでした。しかし、留学することにより、自分にとって足りない部分を知るだけでなく、留学先の現地の人と関わり様々な価値観に触れることで、違った視点から自分自身を見つめて、今後の自分へのステップアップにつなげていきたいと、具体的に考えるようになりました。
○今回は、松前土建株式会社の社長である和泉さんにお話をしていただきました。和泉さんは、5、6年前に社長になられました。元々金融関係のお仕事をされていたという異例の経歴を持つ方でもあります。元々松前土建株式会社は、東レに木材を下ろす仕事をしており、そこから加工も請け負うことになり工務店となりました。それから長い間、東レ関係のみの仕事を続けていましたが、和泉さんが継がれた際に、このままでは将来的に危ういのではないかということで、東レに限らず様々な仕事を行うようになったそうです。
和泉さんに、松前町に対する思いを伺うと、今の松前町の都市計画の在り方について、強く話されていたことが印象に残っています。50、60年前からそのままになっている都市計画について変えていくために、様々な場所で、様々な人に訴えているそうです。立場上、町長をはじめとした町のトップの方と直接お話される機会も多いようで、それらも和泉さんの思いを語る大切な場所の一つであるのだろうと思いました。
また、自分が率先して行動するために取り組んでいることなどについて尋ねると、松前町の土木関係の御仕事の弱さを指摘されていました。伊予市は、山が多いため災害なども多く、同時に土木関係の御仕事も増え、力のある土建業が育つそうです。しかし、松前町には山が無いため、土建業が育たず、弱いということでした。その中で、一つ一つの仕事を丁寧に行い、町内で評価を貰うことが出来れば、町内のトップレベルになることができます。自分の会社が頑張ること、生き延びて存在することが、松前町の貢献にもつながるともおっしゃっていました。
一番心に残っているお話は、最後に伺った「高校生のうちにやっておいた方がいいことやアドバイスなどありますか?」という質問への返答です。高校生の間はとにかく、色々な価値観を身に付ける時間だとおっしゃっていました。したいことを見つけることが大切だ、とも言われていました。恥をかくことを恐れていては何も新しいことには挑戦できません。どんなことにも挑戦する姿勢こそが大切だと実感しました。
お話を聞いている時、私はモノづくりをしたいという、自分のしたいことを見つけられているなと感じました。モノづくりをすること自体が本当に大好きですが、趣味で始めたものが、友達や家族に見せると褒めてもらえたり、プレゼントすると喜んでもらえたりして、何より人の喜びにつながっていることが本当に嬉しかったです。将来、モノづくりとまちづくりをつなげる何かが出来ないかと考えていますが、それが何なのかはまだあまりに漠然としていて、自分自身でも掴めていません。これから進路実現に向けて、本格的に取り組む時期になります。前向きに自分自身を見つめ直す一つのきっかけだと捉えて、自分が本当にしたいことは何なのか、それにどんな価値があるのか、今見つけているものよりも、もっともっと多くのものを見つけていきたいと思いました。今回、和泉さんにお話していただきましたが、何か自分の中の迷走していた部分に軸を持たせるような、そんな機会になったと感じました。お話していただき、本当にありがとうございました。
○今回は松前土建の代表取締役の和泉健弥さんにお話をしていただきました。お話を聞いて一番に思ったことは、和泉さん自身がものすごくハキハキとしていて、御自身でもおっしゃるようにポジティブ思考の強い方だと強く感じました。ポジティプがもたらす効果について、相手の緊張をほぐすことや接しやすくして、相手の本意を探ることができるなどを挙げられていました。これらは、以前勤められていた金融機関での経験が生きているのではないかと思いました。どのお話も大切でしたが、特に印象に残っていることは、最後に高校生へ向けたメッセージを話された部分で、「高校生のうちに努力すること、高校生のうちに恥ずかしい経験をしておくことが大事である。今、何にでもトライして、自分に何ができて何ができないのかという価値観を固めることが大事である」とおっしゃられていたことです。今までお話を聞いてきたどの社長もおっしゃられていたことでもあり、改めて自分の中で意識しようと思いました。「自分の天井は自分で決める」、「努力しない人はならなくていい」という言葉を胸に、あと1年の受験へ向けて、これからも頑張っていきたいと思います。