令和6年度「探究学習実践型」モデル校に指定

本校は、令和6年度県立学校振興計画推進事業における「進学指導研究推進プログラム」において、「探究学習実践型」モデル校に指定されました。

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令和6年度 後期探Q 講座一覧

令和6年10月~令和7年3月までの期間、以下の探Q講座から選択し、探究活動に取り組んでいます。

  • NIE~身近な時事問題学習~
  • 地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント
  • 幼児教育・保育系学校への進学に向けて
  • 清掃ライド ~ごみの写真集をつくろう~
  • ドローンの活用
  • 医療人を目指して
  • マーケティングしてみよう
  • 小中学校での出前授業を踏まえた 理科の実験と指導法の研究
  • 生涯スポーツ・運動と健康について
  • 海ゴミゼロ活動
  • カブトムシを育てる ~「指先から伝わる感動」~
  • スポーツを活用したまちづくり
  • 小さなまちの小さなアート
  • 音楽表現探究及びコンサート企画運営探究
  • 書道がつなぐ世界
  • nudge理論から考えた生活改善
  • 国際ボランティアと国際平和
  • グローカルなまちづくり
  • はだか麦プロジェクト
  • Scratch教室を開こう

探Qブログ

「地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント」講座④

2021年7月14日 15時38分

6月8日は、株式会社向井燃料 代表取締役 向井佑輔様からお話しを伺いました。

向井様からは、最初に「この時間は、一生に一度しかない。だからこそ大切にしてより深い時間にしたい」、「自分にしかできない授業をしたい。だからこそ、僕の引き出しを開けてほしい」という二つの思いを話していただきました。

このような思いに応えようと私たちも本気で取り組み、向井様が日々取り組まれているコミュニケーションや、マネジメントなどについての考えなどを聞き取りました。予定時刻を大幅に過ぎたにも関わらず、私たちの質問に本気でお答えいただき、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

【生徒の振り返り】

○ 向井燃料さんは地域に密着し、困った時街の便利屋さんとして対応できるよう、ガスだけでなく家電製品や水道などお客様のニーズに合わせた多様な事業をされています。  向井さんの「無駄なことはないし、失敗はない」とおっしゃっていたことが特に印象に残っています。 私はついネガティブ思考になり、小さなことでも「失敗してしまった」と感じて反省してしまうことが多くあります。向井さんは「1日で解決できることは失敗じゃないし、必ずリカバリーはできる」とおっしゃっており、「失敗した」という一面だけを捉えるのではなく、その先に自分の成長や人との信頼関係につながるなど前向きに捉えることが大切だと感じました。前向きに考えることは、今までお話をお伺いした多くのリーダーの方もおっしゃっていました。それだけ、高校生にとっても、社会に出て大人になっても、ポジティブに考える大切さは共通していると思います。

  また、「小さなことですぐに諦めてしまう癖がついてしまうと、大きな困難が立ちはだかった時、それに耐えることができない。」というお話もされていました。高校3年生となり、受験生となった今、どうしても「楽な方に逃げてしまいたい」と思うことが多くあります。しかし、それを選択するのは自分で、後悔するのも自分です。目先のことに囚われず、先の未来を考えて、今何をするべきなのかを考える必要があります。それに対してひたすら解決しようとするのではなく、向井さんは、問題に対して「どう対処するかを考える」ことで、ふと気づいた時に解決できているとお話されており、実践してみたいです。結果だけを見て、評価するのではなく、その過程を見ることに注意したいです。

  今回のお話では、リーダー論、マネジメントだけでなく、受験生である今の私たちに大切な考え方を学ぶ機会にもなったと感じました。 問題を失敗と考えるのではなく、自分の成長と考えること、物事を多面的に捉えること、何事にもエネルギーを持って、さまざまなことに触れて多くの人と関わること、これらのことを踏まえて、自分の価値観を模索し、自分にできることを考えて行動を起こしていきたいです。

 

○ この回のお話を通して、向井さんの人柄や考え方から学ぶことが多く、印象に残っています。特に、今回の聞き取り調査に対する思いを語ってくださる場面が多々ありましたが、その度に、本当に自分のやっていることに誇りを持っていることを感じました。また、これまでの向井さん自身の経験が私たちに生きるように、と考えてくださっていることが伝わってきました。

  中でも「気付いた時には壁を越えていた」という話を繰り返ししていただきました。悩みを抱えた時、それを解決しようと考え始めます。けれど、考えること=挑戦することであり、ふとしたきっかけで気付いた時には、もう悩みが悩みでなくなっていたそうです。私自身、一人で抱えて悩んでしまうことが多く、どうしたらよいのか分からなくなって何もできなくなってしまう時があります。友達に話を聞いてもらったり、寝て忘れようとしたり。そしてある時、ふと思い返してみると、そんなに悩むほどでもなかったのではないかと感じた経験があります。お話を聞いて、これこそ「気付いた時には壁を越えている」経験なのかなと思いました。また、壁を越えることでなく、壁に直面した時にどう解決するかを考えることが自分自身の成長につながるのだろうと思います。これから、部活の大会や受験に向けて、これまで以上に自分自身で考えなくてはいけないことが多くなってきます。現実から目を背けず、壁に立ち向かうこと自体を楽しめる、立ち止まることを恐れない人になりたいと思いました。

  昨年度後期に聞き取り調査を行った方々は、会社を自分自身で設立したのではなく、先代の方から継いでいましたが、向井さんも同じでした。しかし、向井さんにはまた違った魅力があると感じました。今回私は、前述したように向井さんの人柄や考え方からたくさんのことを学ぶことができました。昔からコンプレックスが多かったとおっしゃっていましたが、私も同じで、コンプレックスに悩み、ネガティブな考えに陥りがちです。向井さんのお話を聞いて、ポジティブに考えること自体が大切なのではなく、自分のコンプレックス、悩みと向き合うことこそが大切であると知ることができました。今回は貴重なお時間でたくさんのお話をしていただき、本当にありがとうございました。

 

今回の聞き取りはいつもと違い、メモを全く取らず、頭で整理しながら、どんなことを聞くか考える形でした。最初は大丈夫かなとは思いましたが、話を楽しく聞くことができ、理解が深まる形式だったのではないかと思います。
  向井さんはとてもポジティブな印象を受けました。「失敗は成功の彼方にある」という言葉がふさわしいと思うほど、失敗を失敗とは思わず全部プラスの方向でとらえられており、自分とは違ったベクトルで、なるほどと思いました。向井さんは、私たちの質問に対して一つ一つ丁寧に応えてくれたので、理解が深まりました。

  特に印象に残っているのは、全体を通してでもありますが、地域、松前町のことに対して真摯に向き合っていることです。やはり職業的にも、地域からの信頼に重きを置いていると感じました。また、意志がはっきりとしていて、何でもすぐにやることや、どんなに小さいことや苦労することでもトライする精神が、地域に根強い存在を作っていると感じました。

  お忙しい中、私たちのために貴重なお話をしてくださった向井さんには感謝しかありません。本当にありがとうございました。 

令和5年度 後期探Q 講座一覧

令和5年10月~令和6年3月までの期間、1・2年生は以下の探Q講座から選択し、探究活動に取り組んでいます。

  • 「NIE~身近な時事問題学習~」
  • 「幼児教育・保育系学校への進学に向けて」
  • 「スポーツを活用したまちづくり」
  • 「観光ガイドブックをつくろう。」
  • 「データ利活用探究講座」
  • 「清掃ライド~自転車に乗って町をきれいにしよう~」
  • 「みて・考えて・話そーや ~対話型鑑賞を通して~」
  • 「ドローンの活用」
  • 「看護について学ぼう」
  • 「データから考える防災・環境」
  • 「小中学校での出前授業を踏まえた理科の実験と指導法の研究」
  • 「共生社会を目指して」
  • 「伊予高校を盛り上げよう」
  • 「音楽表現探究及びコンサート企画運営探究」
  • 「美術表現探究」
  • 「書表現探究」
  • 「外国事情と国際ボランティア」
  • 「グローカルな街づくり」
  • 「地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント」