「地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント」講座⑩
2022年3月17日 18時39分12月14日は、松山興産株式会社 専務取締役 鳥井 綾乃様への聞き取り調査を行いました。
鳥井様は、伊予高校の先輩でもあります。松前町のリーダーとして、伊予高校の先輩として、2人の聞き取りに丁寧に答えていただくとともに、これからの生活や人生につながるアドバイスをいただくことができました。経営理念である「真心」あふれるような温かい雰囲気で聞き取りが進みました。
松山興産は、燃料や潤滑油などの石油製品の販売だけでなく自動車関連の整備や保険事業、カーリースなどに取り組むなど事業の多角化を行いながら、地域密着で私たちの暮らしを支えています。
特に印象に残っていることは、本社のある北黒田のユーティーまさきサービスステーションの壁面に描かれた「おたたさん」のお話です。「系列である出光が経営統合したことで、サービスステーションをリニューアルすることになった時、本社から「おたたさん」の絵を消してくださいと言われたが、地域の小学生が見学にくるような松前町のシンボルであり、大切にしたい思いを伝えてそのままにさせてもらった」そうです。
「おたたさん」の壁面に鳥井様の「真心」がこもっていることを実感しました。また、企業はモノやサービスを売ることも大切ですが、それ以外の点でも地域や住民に与える価値があることが分かりました。
大変お忙しい中、私たちにお話してくださりありがとうございました。
今期は松前町で活躍する「女性リーダー」に焦点を当て、2名の聞き取りを行いました。今後、成果報告に向けて分析、整理を行っていきます。
【生徒の振り返り】
○ 今日は松山興産の鳥井さんにお話をお聞きしました。講座に入って二回目の聞き取りとなりました。企業を訪れるまでは、緊張よりも楽しみな気持ちが勝っていましたが、いざ、行ってみると、すごく緊張しました。ですが、貴重なお話を聞くことができて、これからの学校生活や生徒会活動をさらに有意義な時間にできるような内容ばかりでした。
鳥井さんは伊予高校の先輩で伊予高生である自分たちに特別な思いをもってお話してくださったように感じました。自分たちもその思いを無下にしないように、これからの伊予高校を担っていける生徒になれるように学んだことをこれからの学校生活に生かして、受け継いできた伝統を時代に沿った形へと進化させていきたいと思いました。
その中でも特に印象に残ったお話は、「従業員と理念や目標などを共有し、一致した考え方で事業に取り組むために工夫していることや気を付けていることは何か」という質問に、人によってそれぞれ捉え方は変わるが、日頃のコミュニケーションで理念を共有とすると、おっしゃっていたことです。何か一つのことについて、従業員の皆さんと同じ目標に向かって事業に取り組むためには、やはりコミュニケーションをしっかりとって、理念を全員でしっかり共有する必要があるのだと改めて再認識しました。
さくら食品の里見さんも従業員の皆さんとのコミュニケーションを大切にされているとおっしゃられていました。コミュニケーションをとることはとても重要で、目標等を共有するときの一番の近道だと感じました。これから、もっとコミュニケーションを大切にしていきたいと感じました。
また、心に残った言葉は、鳥井さんの座右の銘です。「何事も楽しんでやりなさい。楽しんでやることで、思わぬ力が発揮されるものだ」です。この言葉は論語で鳥井さんが若手経営者塾に参加した時に聞いた言葉だそうです。何事も自分自身が楽しんでやることが大切で、そうすることによっていい結果につながると思いました。そのため、何事も楽しんでやろうと思うことができました。
さらに、さくら食品の里見さんと松山興産の鳥井さんのお話を聞いて、ともに御両親をとても尊敬されている印象を受けました。また、一番の理解者であると思いました。
貴重なお話を聞くことができて、有意義な時間を過ごすことができました。自分自身の視野を広げ、自分を高めることもできました。今回、お聞きしたことをこれからの学校生活に生かして、さらにより良い高校生活にしていきたいと思いました。また、生徒会で悩んでいることにも答えていただき、後輩へのアドバイスの仕方や、当たり前のことを当たり前にできるようになるためにどうするべきかなどの質問に対して、解決するためのアドバイスをいただき、これからの生徒会活動や生徒会メンバーとのかかわり方を考え、工夫していきたいと思います。貴重なお時間をいただき、沢山の発見やアドバイスをいただくことができて、すごく楽しく、沢山の学びがある時間となりました。ありがとうございました。
○ 今回、私は松山興産株式会社の事務取締役の鳥井綾乃さんに聞き取り調査に行きました。
【会社】
鳥井さんのお話を聞いて、いいなと思ったことは、経営理念を実現するために2年前からリーダー会をしていることです。具体的には、チェックシートなどを用いて会社のために頑張りたいと思っている人を部署の中から2〜3人選んで話し合う活動だと聞きました。伊予高校の吹奏楽部にも活動目標などがあり、それに基づいて活動するのですが、みんながそれを実現(実践)できているか?と問われると、達成できていない人がほとんどだと思います。目標をもっと大切に出来るチームでありたいと考えています。目標達成に向けてできることなどをみんなで話し合い、部活動を盛り上げていきたいと思います。そのためには、みんなで話し合える場を作りあげていかなければならないと思いました。
【地域】
松山興産がされている取組と伊予高校の取組が似ている点がありました。それは、イベントに参加してもらうことで、もっとみんなに私たちの取組について知ってもらうことです。伊予高校吹奏楽部は地域の支えがあってこその活動なので、もっと地域の方々に知ってもらう必要があると思います。なので、もっと地域の人に知ってもらうためには、どうすればいいのかをしっかりと考え、実現していかなければいけないと考えました。伊予高校吹奏楽部の奏でる音楽をたくさんの人に聞いてほしいなと私は日頃から思っています!
【心に残った言葉】
私が鳥井さんの話を聞いていて心に残った言葉が2つありました。1つは、「当たり前のことを当たり前にできるのは凄いこと!」です。これまで、なんでこんなこともできないんだろ?って悩むことが多かったのですがこの言葉を聞いてから、他人のできないところをしっかりと受け止めてできるようになるまで一緒に取り組むことが大切だと気付くことができました。自分のできないことをできるようにするために、コツコツと取り組んでいかなければならないと思いました。2つ目は、リーダーに必要な力についての言葉です。この質問に対して鳥井さんは、①人を思いやることのできる力、②人の世話をできる力、③相手の気持ちを考えて行動できる力、とおっしゃられていました。これを聞いて、私がもしリーダー的な存在になったとしても、この3つを今できているか?と聞かれると、できていないと思います。その中でも人の世話をできる力が欠けていると自分自身思いました。人の世話をするためには、まず自分ができていないと意味がないので、自分自身をもっと磨き上げていかなければならないと思いました。日頃から自分に厳しくし、人の世話をできる人になりたいです。そして、人から頼られる人になりたいと思いました。 今回、鳥井さんの話を聞いて学んだことを忘れることなく、これからの高校生活を充実させていきたいです。今回はお忙しい中本当にありがとうございました。