R07-0305 掲載 芸術科概要

R07-0307 芸術科学びのイメージ

Q

書道専攻の学びを教えてください。

A

3年間を通して「再現力」「鑑賞力」「深化力」の3つの力を磨きます。

書は二次元の芸術ですが、その再現・表現には筆を立体的に用いる動きが不可欠です。また、その習得において作品の美しさを言語化したり分析したりする技術が有効です。

さらに、書の起源や発展の歴史的背景、手紙や紙幣など表現媒体などの文化的な視点は、書をより深みのあるものにします。

 

3つの力を身に付けるために、

1年生では「再現力」の習得に重点を当て、「漢字」「仮名」「漢字仮名交じり」の書を制作します。

2年次には、「鑑賞力」に焦点を当て、芸術作品を理論的に分析し、感覚的に味わうことができるよう、作品の鑑賞にも力を入れます。

3年次には、書道史を学ぶとともに、書を装飾する表具や表装などについても学び、3年間の集大成である卒業制作をより魅力的なものにします。

 

このカリキュラムで学ぶと、大学で書道を専攻する際に求められる確かな実力だけでなく、学問を探究したりビジネスで活躍したりするのに必須である「言語化」や「自己内省」ができる技術も身に付けられます。

したがって卒業後は、「芸術系大学」だけでなく、人文・経済・経営学などを学ぶ「四年制大学」「専門学校」などに進学しても、その学びを広げられます。

芸術科

四国大学 出張授業を行いました。(芸術科設置に係るプレ事業)

2025年2月14日 09時00分

 本校は、県立学校振興計画に基づいて、令和8年度より芸術科を設置いたします。

 令和6年7月17日(水)、普通科にある芸術クリエーションコースを改編し、音楽、美術、書道の各分野に特化した教育課程で、愛媛県の芸術教育のフラッグシップ校を目指す『芸術科』を令和8年度に新設することが愛媛県教育委員会から発表されました。

 

 ◇◇ 芸術科設置に係るプレ事業 ◇◇

 2月11日(祝・火)四国大学文学部書道文化学科 太田 剛教授 に出張授業をしていただきました。

 テーマは「甲骨文字を書こう」です。

 

 高校生10名と、小中学生5名が参加し、

 文字の起源となる甲骨文を学びながら、私たちが普段使っている漢字の意味や由来などについて興味深く学ぶことができました。

 

 実際に魚や亀の甲骨文字を表現しました。

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 甲骨文字は、本来鋭い刃物で彫られたものですが、今回は柔らかい筆での表現にチャレンジしたことで、

 表現の楽しさや難しさを感じることができ、大変充実した時間となりました。

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 線の表現を工夫することで生まれる、作品一つ一つの表情の幅広さを感じることができ、

 すばらしい作品を仕上げることができました。

 

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 令和8年度に開設する芸術科では、今回のような大学との連携した学びを充実させ、

 専門的な芸術教育を受けることができます。

 

 ☆☆☆参加者の感想☆☆☆

 私は伊予高の芸術クリエーションコースを選択し、書道部では篆書(てんしょ)に取り組んでいます。今回の授業を受けて、甲骨文の楽しさがとても伝わってきて、楽しむことができました。大学は書道学科に進学したいと考えており、大学の先生の授業を受ける機会は新鮮で、とても面白かったです。90分は長いのかなと思っていましたが、楽しかったのであっという間でした。(伊予高生)

 

 今回太田先生の講座を受け、楷書や行書だけでなく漢字の成り立ちや歴史を知りとても勉強になりました。その中でもあまり触れない甲骨文字という新しいものを学ばせていただき、一つ一つ詳しく説明して下さり楽しく受けることが出来ました。書道という芸術を活かした作品の数々も知れて、もっと書道の歴史について興味を持ちました。これからの作品に活かしていこうと思います。貴重な機会に参加させていただきありがとうございました。(参加した児童生徒)

  

 

  (本校は、令和6年度県立学校振興計画推進事業における「進学指導研究推進プログラム」において、「探究学習実践型」モデル校に指定されています。) 

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