書道専攻の学びを教えてください。
3年間を通して「再現力」「鑑賞力」「深化力」の3つの力を磨きます。
書は二次元の芸術ですが、その再現・表現には筆を立体的に用いる動きが不可欠です。また、その習得において作品の美しさを言語化したり分析したりする技術が有効です。
さらに、書の起源や発展の歴史的背景、手紙や紙幣など表現媒体などの文化的な視点は、書をより深みのあるものにします。
3つの力を身に付けるために、
1年生では「再現力」の習得に重点を当て、「漢字」「仮名」「漢字仮名交じり」の書を制作します。
2年次には、「鑑賞力」に焦点を当て、芸術作品を理論的に分析し、感覚的に味わうことができるよう、作品の鑑賞にも力を入れます。
3年次には、書道史を学ぶとともに、書を装飾する表具や表装などについても学び、3年間の集大成である卒業制作をより魅力的なものにします。
このカリキュラムで学ぶと、大学で書道を専攻する際に求められる確かな実力だけでなく、学問を探究したりビジネスで活躍したりするのに必須である「言語化」や「自己内省」ができる技術も身に付けられます。
したがって卒業後は、「芸術系大学」だけでなく、人文・経済・経営学などを学ぶ「四年制大学」「専門学校」などに進学しても、その学びを広げられます。