令和6年度「探究学習実践型」モデル校に指定

本校は、令和6年度県立学校振興計画推進事業における「進学指導研究推進プログラム」において、「探究学習実践型」モデル校に指定されました。

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令和6年度 後期探Q 講座一覧

令和6年10月~令和7年3月までの期間、以下の探Q講座から選択し、探究活動に取り組んでいます。

  • NIE~身近な時事問題学習~
  • 地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント
  • 幼児教育・保育系学校への進学に向けて
  • 清掃ライド ~ごみの写真集をつくろう~
  • ドローンの活用
  • 医療人を目指して
  • マーケティングしてみよう
  • 小中学校での出前授業を踏まえた 理科の実験と指導法の研究
  • 生涯スポーツ・運動と健康について
  • 海ゴミゼロ活動
  • カブトムシを育てる ~「指先から伝わる感動」~
  • スポーツを活用したまちづくり
  • 小さなまちの小さなアート
  • 音楽表現探究及びコンサート企画運営探究
  • 書道がつなぐ世界
  • nudge理論から考えた生活改善
  • 国際ボランティアと国際平和
  • グローカルなまちづくり
  • はだか麦プロジェクト
  • Scratch教室を開こう

探Qブログ

【探Q】1月19日「地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント」講座

2021年1月29日 09時03分

 「地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント」講座です。

 

 1月19日(火)の活動は、松前公益商会有限会社の神野様への聞き取り調査です。

 

 前半は、神野様から事業内容について御説明いただきました。廃棄物の分類や処理過程にかかわる基礎的な知識、松前公益商会様の現状と課題の分析に対して現在取り組まれていることなど丁寧に分かりやすく教えていただきました。

 経営理念である「より良い自然環境を目指して・・・」を核に、方針や目標、そして事業活動を展開されていることがよく分かりました。

 

 後半は、生徒からの質問に一つ一つお答えいただきました。

 ○御社の活動レポートの実施組織図を見させていただいたが、環境管理責任者や環境管理委員とは具体的にどのような役割を担っているのか。

 ○営業部、環境部、総務部、松山支店と四つに細分化されているが、なぜこのような組織づくりを行ったのかを教えてほしい。

 ○社長という立場から社員とのコミュニケーションや雰囲気作りで意識していることは何か。

 ○廃棄物処理や運搬などは新規に商品開発販売をするのと異なり、どちらかというと社会の縁の下の力持ちのような要素が強いと思われるが、そのような社会を機能させていく上で重要な事業をやっていることを地域の方に認知や理解してもらうために行っていることはあるか。あれば、具体的にどのようなことか。

 ○廃棄物を扱う事業活動を行う立場から、ゴミを出す側の人に伝えたいことや知っておいてほしいことは何か。

 などについて答えていただきました。

 

 特に、同業だけでなく異業種の経営者とも積極的に交流しながら、聞いたり真似たりしながら常にまずやってみることを考えておられることは印象に残りました。また、社員の方とのコミュニケーションでは、命令ではなく「どうしたらいいと思う」「どうしたらもっとよくなると思う」など社員の方からも教えてもらうことを意識されていることも印象に残っています。

 

 答えていただいた普段の取組や言動からは「従業員の幸せのために」、神野様の座右の銘である「精力善用 自他共栄」の精神を実感することができ、学校での日常においても目標に向けて、相手の立場を考えながら全力で物事に取り組むことの大切さを学びました。

 

 予定の時間を大幅にオーバーしながらも生徒の質問に丁寧にお答えいただき、貴重なお話をしていただきありがとうございました。 

 

 

【生徒の振り返り】

○今回は、松前公益商会有限会社の神野社長が 伊予高校へ来てくださり、お話をたくさん聞かせていただきました。仕事内容や職場の中の社員とのコミュニケーションや、神野さん自身の経験や今後の目標、尊敬している方など教えていただきました。その中で私が心に残っているお話は三つあります。一つ目は、神野さんの尊敬している人に関しての話です。神野さんは、同じ立場にいる他の会社の人と何年か前に一緒に活動していた頃、「なんでこいつこんな考え方ができるんだ、 すごいな!なんでなんだ?」と尊敬できる人、憧れた人に対して飲みながら「なんでお前そこまでできるんだ?」などと気になったことやすごいと思ったことを聞き、真似をするようにしていたそうです。「自分や会社に合うと感じたら真似をして、自分や会社に合っていない場合もそれでよし。とにかく一回はやってみることが大事」とおっしゃっていました。それを聞き、私も、周りの人から常に学ぶ姿勢を持つことは大事だと改めて思い、自分にとって尊敬する人の真似を進んでしようと思いました。

 二つ目は、最後におっしゃっていた「勉強も大事だが、プレゼンテーションができる力を身に付けることが一番大事」ということです。私も本当にその通りだと思いました。今の私では、まだまだプレゼンテーション能力が足りないと思います。成長するには、回数が大切だと思うので、高校生である今、色んな場面で一歩前に出て、しっかりとしたプレゼンテーション能力を人一倍身に付けたいです。 

 三つ目は、会社での地球環境や自然環境に関する問題意識です。会社全体が「環境に優しい」をモットーに一つ一つの仕事などをしていて、本当に素敵な企業だなと思いました。私たちが毎日当たり前のように生活できていることは、神野様のように働いている方々がいるお陰様であることを忘れずに、感謝して生活していきたいと改めて思いました。今回たくさんのお話を伺うことができ、本当に貴重な経験ができました。お忙しい中本当にありがとうございました。

 

○私がゴミ問題で一番驚いたのは、最終ゴミ処分場があと10数年分ほどしか残っていないということです。便利な世の中になる一方で、まだ一人一人が、自分たち自身で捨てているゴミの量の多さを自覚することが自分も含めできていないという現状を理解しました。分別するなど、自分たちのできることで再生できる資源を守っていかなければならないと思います。

 神野さんのお話の中で一番印象に残っているのは、「すごいと思った人を常に見たり質問したりするようにしている」ということです。今の自分に満足することなく、常に自分から新しいことを学ぼうとする姿勢を大切にするということを今回のお話を通して学びました。また、社長という立場関係なく、直接現場へ行き、社員の方と同じ目線に立ち、積極的にヒアリングを行っているとお聞きして、社員の方をそれだけ大切にされているのだと感じました。最後のお話でもあったように問題や課題を明確化し、プレゼンする能力や単純な物事でも疑問を持つことなど、将来をイメージした行動を普段から意識するようにしていきたいです。

 

○今回は松前公益商会有限会社の神野能成さんをお招きして、聞き取り調査を行いました。神野さんには、最初に一般廃棄物と産業廃棄物の違いについてや、会社概要について紹介していただいた後、順に質問にお答えいただきました。お話を聞いていると、神野さんは社員さんとのコミュニケーション、つまりマネジメントに着目している人だと感じました。社長という立場ではありながらも自ら現場に立ってともに働いたり、飲み会の場においても神野さんは「飲ミュニケーション」という言葉を使って例えていましたが、積極的にコミュニケーションをとったりするとおっしゃっていました。それによってWin-Winの関係を構築したり、会社としてケアしにくい家庭の様子を知ったりすることに加えて、意見を気軽に話してくれるようになり、それを取り入れることができるというメリットにつなげていることも分かりました。神野さん自身「会社に力がなければ社員を幸せにすることは出来ない」とおっしゃっていました。社員さんとの関係を強固なものにするということが「幸せにする」ことの第一歩だと思いました。

 また、神野さんは高校生のうちにプレゼン力をつけておいた方がいいとおっしゃっており、改めてコミュニケーション能力を高めようと思いました。お忙しい中わざわざ私たちのために、貴重なお話をしてくださった神野さんには感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございました。

 

○松前公益商会の神野さんの話を聞いて、事業に取り組む姿勢や会社を維持するための動きなどを質問等で詳しく知り、神野さんからのお話で松前公益商会の知らないことを知ることができたと思いました。この活動を通して、松前の企業に目を向けることが大切だと思いました。

 

○今回は、松前公益商会有限会社の神野能成さんにお話をしていただきました。神野さんは、社長になられて5年目で、その前には建設関係のお仕事をされていたそうです。松前公益商会有限会社さんは、廃棄物運搬から処理にかけて主に扱っていますが、時には土木関係の解体作業なども行っています。これは、神野さんが社長になられてからで、「何か自分の経験を生かしたかったからだ」というふうにおっしゃっていました。これは、以前お話をうかがったS・S・Pの三木さんと少し似ている点があると思いました。

 三木さんは、学生時代から水中カメラを作ることが好きで、一度は違う仕事に就職したものの、やっぱりということで現在のお仕事をされているとおっしゃっていました。神野さんと三木さんは、家を継ぐことを意識していたという点で違いますが、前職で培った知識や技術を生かしていることと趣味で培った知識や技術を生かしていることは、形は違えども似ている何かがあると感じました。

 お話の中で一番心に残っているのは、「社員に還元する」という言葉です。何度も何度も繰り返し、色々な場面で使われていました。これは、神野さんの「会社に力がなければ社員を幸福にできない」という考えにもつながります。お給料で還元することはもちろんですが、お話を聞いていると、神野さんのコミュニケーションのとり方もある意味社員へ還元することにつながるのではないかと感じました。自分で動けるところは自分で、現場にも行き、営業の仕事もする、そうすると自然と社員の方との会話も増えるとおっしゃっていました。この行動は、社員の方から見ても理想とする形だと思いますし、尊敬し、目指す存在だと思います。また、コロナ以前にはよくみんなでご飯を食べに行って、普段できないようなお話をするということや、たわいもない会話をしていることなど、普段の雰囲気の良さが伝わってきました。

 私も部活動で後輩に指示する立場にいますが、後輩とより良い関係になるには、休憩時間などにもっと会話をしたり、一緒に練習をするなかで相手についてもっと深く知ろうとしたりすることが大切だと再確認しました。これから大会に向けて特に神経質になる時期になりますが、普段の時間を大切にしていい雰囲気を作っていきたいです。今回の神野さんのお話で、人とのかかわり合いについてたくさんのことを再認識しました。自分の生活に生かせるよう、また意識していきたいと思います。今回はありがとうございました。