令和6年度「探究学習実践型」モデル校に指定

本校は、令和6年度県立学校振興計画推進事業における「進学指導研究推進プログラム」において、「探究学習実践型」モデル校に指定されました。

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令和6年度 後期探Q 講座一覧

令和6年10月~令和7年3月までの期間、以下の探Q講座から選択し、探究活動に取り組んでいます。

  • NIE~身近な時事問題学習~
  • 地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント
  • 幼児教育・保育系学校への進学に向けて
  • 清掃ライド ~ごみの写真集をつくろう~
  • ドローンの活用
  • 医療人を目指して
  • マーケティングしてみよう
  • 小中学校での出前授業を踏まえた 理科の実験と指導法の研究
  • 生涯スポーツ・運動と健康について
  • 海ゴミゼロ活動
  • カブトムシを育てる ~「指先から伝わる感動」~
  • スポーツを活用したまちづくり
  • 小さなまちの小さなアート
  • 音楽表現探究及びコンサート企画運営探究
  • 書道がつなぐ世界
  • nudge理論から考えた生活改善
  • 国際ボランティアと国際平和
  • グローカルなまちづくり
  • はだか麦プロジェクト
  • Scratch教室を開こう

探Qブログ

【探Q】2月2日「地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント」講座

2021年2月12日 08時18分

 「地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント」講座です。

 

 2月2日(火)の活動は、「アイビ広告吉田様と松前土建和泉様への質問を考えよう」です。

 

 今回は大きく三つの活動を行いました。

 一つ目は、それぞれの企業について徹底的に調べることです。5人のメンバーを二つに分け、それぞれの企業について調べました。公表されている内容を事前に確認しておくことで、文献やインターネットでは調べられないことを調査できると考えるからです。これは、私たちの活動のベースです。

 今回は、生徒だけで情報収集を行いましたが、これまでの経験を生かしながら、また、お互いの意見を参考にしながらより多くの情報を調べまとめていくことができていました。

 

 二つ目は、それぞれが調べた結果を、互いにプレゼンテーションすることです。前回聞き取り調査を行った松前公益商会神野様から、高校生の間にプレゼンテーション能力を身に付けておいたほうが良いとアドバイスをいただきました。そこで、早速取り組み、プレゼンテーションの経験を積もうと意図しました。

 講座内でプレゼンテーションを行うことは、初めてに近い経験だったと思いますが、自分たちなりに分かりやすく伝える工夫をしていました。経験を積み重ねることで、プレゼンテーション能力は高まっていくと考えますが、そもそも「プレゼンテーションとは何か」という点も一緒に勉強したほうが良いとも感じました。これからの課題を発見できました。

 

 三つ目は、一つ目、二つ目を踏まえてそれぞれの企業の質問事項を考えることです。調べた内容や聞いた内容を基に工夫した質問を考えることができました。

<例>

○大街道のアーケードなど空間デザインや広告など多様な事業に取り組まれているが、どのような企業理念や企業戦略に基づいているのか詳しく教えてほしい。

○社員構成の男女比には、何か意図があるのか、偶然なのかを教えてほしい。

○コーポレートシンボルには、たくさんの思いが詰まっており、素晴らしいと感じた。なぜ、あのようなデザインで、あのような思いや意味を込めたのか。その意図を教えてほしい。

○従業員が増加するなど社長に就任されてから成長し続けているようにみえるが、なぜ事業を拡大しようと考えたのか。

 などです。ホームページに載っている内容を総合しても分からなかった点を聞き取るという意図が見える質問内容となっており、生徒がそれぞれの企業の特徴を整理しながら、より深くリーダーシップやマネジメントについて考えを深めたいという姿勢が現れていると感じています。

 

 次週から連続して聞き取り調査を行います。積極的な姿勢で取り組み、成長できるようにしたいです。

 

【生徒の振り返り】

○今日の探究活動では、アイビ広告さんと松前土建株式会社さんへの質問内容を考えました。質問を考えるにあたって、自分たちで会社の特徴や経営理念などの関連情報を調べ、その中で疑問に思ったことなどを共有しました。先日、松前公益商会の神野さんが「プレゼンテーション能力を身に付けることの大切さ」を教えてくださり、2つのグループに分かれてそれぞれ会社を調べたことをプレゼンテーションしました。今回私は、プレゼンテーションの「流れ」を心がけるようにしました。順番が異なれば伝わる内容もそれによって少し違ってくると思ったからです。しかし、実際に行ってみて、流れだけでなく、簡潔に分かりやすく伝えることにも重点を置かなければならないと感じました。普段私は、遠回しに話をしてしまうことがあるので、事実を先に述べ、その後に必要なことを伝えるということを意識したいです。

 今日、先生からいただいた資料の中に、「愛媛の企業について知らない高校生が多いことが地元へのUターンが少ない原因の一つである」と書かれていました。学校などで愛媛の魅力について学ぶ機会はあっても、地元の会社について学ぶ機会があまりなく、それらの情報を自分から取り入れようとしなければ知らないままになってしまいます。今、私たちが行っている探究活動を通して、地元企業の魅力や、学んだことを多くの人に発信し、より多くの高校生に知ってもらえるような役割となれるように取り組んでいきたいです。

 

○今日の探Qでは、グループに分かれてアイビ広告さんと松前土建さんについてそれぞれ調べ、その後プレゼンテーションと質問を考える作業をしました。探Qで初めてのプレゼンテーションを経験しましたが、あの少人数の場でも少し緊張しました。決められている原稿をそのまま読むだけなら緊張もしないと思いますが、そうではなく自分の言葉で分かりやすくまとめ、相手に伝えないといけないことが難しいと感じました。自分だけが理解していたとしても、相手に伝わらなければ意味がないと思うので、言葉の選択と話し方、表情など細かい点もこれから磨いていきたいと思います。これも繰り返し経験をすることが大事だと思うので、このような貴重な時間を無駄にせず成長したいと思います。また、今回の活動で同じグループの人と協力しながら、調べまとめるという作業ができ、二つの企業について詳しく調べることができました。

 

○今回は、次回と次々回、お話を伺う株式会社アイビ広告さんと松前土建株式会社さんへの質問を考えました。いつもは、各企業さんについてそれぞれが調べていくのですが、今回は時間の兼ね合い等で二グループに分かれての活動となりました。私たちは、松前土建株式会社さんについて調べました。松前土建株式会社の和泉さんは、2015年、30歳の時に3代目として会社を継がれたそうです。継ぐ前は金融機関に勤めており、異例の経歴を持っている方だと感じました。松前土建株式会社のホームページは、レイアウトが分かりやすく、求めている情報も充実していたので、とても見やすかったです。その中でも、求める人物像が心に残りました。求人の際など、重要になる点ですが、ホームページに載せている企業は少ないように感じています。内容は、「自ら考えて行動を起こせる人」、「素直に他人の意見に耳を傾けられる人」、「仕事を通じて、自己成長したいと強く思っている人」であり、どれも大切なことだと思いました。中でも「素直に他人の意見に耳を傾けられる人」というのは、部活動など上に立ち、後輩を引っ張る立場として本当に必要だと思います。自分の意見だけを突きつけるのではなく、後輩や同級生、先生などといった周りの人の言葉を受けて成長していくものだと考えます。今回、質問事項を考えるという目的で見たホームページでしたが、自分にとって大切なことを再度心に深く刻むことが出来ました。

 1時間強調べたことをまとめ、プレゼンテーションを簡単に行いましたが、自分の言いたいことを言おうとすると詰め込みすぎてしまい、時間を気にする暇がありませんでした。しかし、自分なりにスマートフォンを使って画像を見せたり、指をさしながら説明したりして、その場の最善は尽くせたと思います。前回お話を伺った松前公益商会株式会社の神野さんは、「高校生のうちにやっておいたらいいと思うことは何ですか?」という質問に対して、「プレゼン能力を身に付けることだ」と強くおっしゃられていました。今回早速実践してみようということで行いましたが、まだまだと感じる点が多かったです。これから練習を重ねるなどして力を付けていきたいです。また、その経験を最終的には大学入試や就職活動での面接などに活かしていきたいと思います。

 

○今回はアイビ広告さんと松前土建さんについて調べ、質問事項をまとめました。自分はアイビ広告さんについて調べました。調べを深めていくと、アイビ広告の先代の社長さんが「全国屋外広告士会連合会」で理事を務めたり、愛媛県の「屋外広告美術商業組合」の理事長を務められていたりしており、非常に質の高い技術を持っている企業だと感じました。また、アイビ広告の営業として「顧客管理型」の体制をとっており、企画から施行までを一貫した仕事で顧客との話を深める取組をされているため、コミュニケーションを意識的に行っていると予想できました。アイビ広告さんの施行事例として大街道の入口や垂れ幕の広告が挙げられていましたが、その他にも大型のモニュメントやネオン系の広告なども施行されているようでした。身近な広告に目を向けてじっくり見てみようと思いました。

 「愛媛」は中小企業の製品で成り立っている地域と言ってよいと思います。一般的に中小企業が地域を支えていることは周知の事実ですが、大企業がほとんどない「愛媛」だからこそ、一層中小企業とのつながりを感じることができると思いました。