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【アクティブ・ラーニング】学校訪問(高知県立山田高等学校)

2019年3月12日 16時18分

高知県立山田高等学校への学校訪問を行いました。山田高等学校は、総合的な学習の時間でのユニークな「課題探究学習プログラム」や、学校と香美市が協働して地域創生に有為な人材育成を行う「学校地域協働本部事業」で有名です。

総合的な学習の時間を活用した「課題探究学習プログラム」は、1年次前期に地元企業のCM作成、1年次後期に香美市・香南市・南国市の地域活性化政策提言、2年次では県政への政策提言、3年次では個別のテーマを設定し調査・研究する探究学習というステップで構成されています。生徒は、このプログラムを通して地域の実態や課題を知り、そしてその地域に関わる人を知り、そして関わりや協働を通して、それらの方々の持つ地域への思いを実感します。取組の成果として、生徒たちの主体性や学ぶ意欲の高まり、話す力の向上、地域に対する当事者意識の高まりを実感されているとのことでした。また、基礎学力の向上もみられ国公立大学の合格率がアップしたり、地域貢献への意識や物事への計画性も県平均を上回ったりする成果を得ていると分かりました。

それらの運営体制のキーワードが「学校地域協働本部事業」です。校内に学校地域協働本部、そして地域連携コーディネーターを配置し、コーディネーターが橋渡し役として「地域探究学習プログラム」における外部連携を行う仕組みができています。そのコーディネーターの存在が、スムーズな地域との協働を生み出し、生徒が地域に出て活躍する場を生み出していることが分かりました。

山田高校のある香美市と高知市内との地理的な関係や、山田高校の生徒の実態のお話を聴きながら、伊予高校と共通しているところが大いにあると感じました。校長先生と副校長先生に御対応いただきましたが、本当にパワーのあるお二人のお話を聴かせていただき、あっという間の3時間半でした。「子どもたちのためなら」「考えながらやる、動く」「生徒のやりたい、やればできるを育てたい」「地元のことを思い、将来は地元で活躍する人材を育てたい」という熱く、強い思いを実感しました。そして、その教育活動を山田高校の先生方が楽しみながら、夢を描きながら前向きに取り組まれていると思いました。シンプルにすごいと感じました。

「本校に通う子どもたちのために」改めてその決意を固めるとともに、何より教育に携わる自分たちが子どもの成長を楽しむことを大切に、これからもがんばります。