令和6年度「探究学習実践型」モデル校に指定

本校は、令和6年度県立学校振興計画推進事業における「進学指導研究推進プログラム」において、「探究学習実践型」モデル校に指定されました。

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令和6年度 後期探Q 講座一覧

令和6年10月~令和7年3月までの期間、以下の探Q講座から選択し、探究活動に取り組んでいます。

  • NIE~身近な時事問題学習~
  • 地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント
  • 幼児教育・保育系学校への進学に向けて
  • 清掃ライド ~ごみの写真集をつくろう~
  • ドローンの活用
  • 医療人を目指して
  • マーケティングしてみよう
  • 小中学校での出前授業を踏まえた 理科の実験と指導法の研究
  • 生涯スポーツ・運動と健康について
  • 海ゴミゼロ活動
  • カブトムシを育てる ~「指先から伝わる感動」~
  • スポーツを活用したまちづくり
  • 小さなまちの小さなアート
  • 音楽表現探究及びコンサート企画運営探究
  • 書道がつなぐ世界
  • nudge理論から考えた生活改善
  • 国際ボランティアと国際平和
  • グローカルなまちづくり
  • はだか麦プロジェクト
  • Scratch教室を開こう

探Qブログ

【探Q】1月21日「地域のリーダーから学ぶリーダーシップとマネジメント」講座

2020年1月27日 11時53分

 

 「地域のリーダーから学ぶリーダーシップとマネジメント」講座です。

 

 今日は、校外での取材活動です。松前町昌農内で水中カメラの製造・販売を行っている(有)エス・エス・ピー 代表取締役 三木 隆浩 様への取材を行いました。三木様のこれまでの経験や現在の考え方をお話いただくことで、生徒にとって有意義な取材になりました。

 

 最初に、簡単に業務説明をしていただき、その後は、「商品を開発・販売する時に心掛けていることは何か」や「経営するにあたって大切にしていることは何か」など、生徒の質問に答えていただきました。

 


 三木様の答えで、特に印象に残っていることは、「どちらも正解という時に判断ができること」というリーダー像です。その判断も、頭ごなしに「こっち」というリーダーではなく、「他の人がリーダーに判断をゆだねられるかが大切である」ともおっしゃっていました。「家族と同じで、想像力の欠如が小さな会社を壊してしまう」と話されており、日頃から家族のように社員の方を気遣いながら信頼関係を築いているからこそ、判断をゆだねることができるリーダーとして活躍されているのだと感じました。


 また、「いきいきとモチベーション(やる気)を持って続けることが大切」という考え方も印象に残りました。「お客様のニーズに応えながら、世界でもトップクラスの水中カメラを作りあげたが、まだ完成ではない」「どんどん新しいことをやりたい」「企業人としてお金がなくなったらダメだけど、やる気がなくなる方が怖い」などの言葉から、様々なことに探求心や挑戦心を持って取り組むことの大切さを感じました。自分自身にとっても、組織にとっても共通して大切なことだと思います。その思いはきっと子どもたちにも伝わったと思います。


 予定時間を大幅に超えて、質問に一つ一つ丁寧に答えていただくだけでなく、水中カメラを触らせていただいたり、実際に作製されている場所を見学させていただいたり、大変充実した取材を行うことができました。お忙しい中、本当にありがとうございました。

 


 今回の取材を終えて、生徒たちの成長を実感することができました。中でも、質問をするときに「先ほど、~とおっしゃっていましたが」という表現を用いて、事前に答えていただいた質問を掘り下げる質問を行うことができている様子を見て、とても嬉しく思いました。また、メモをただ取るだけでなく、うなずきながらメモをしたり、お話されている方の目を見ながら聞いたりする様子も見ることができ、前回の反省を生かし今回の取材活動に取り組むことができていました。


 前回の学びを今回の活動に生かしたように、今回の取材活動を通して学んだことや感じたことをこれからの活動につなげてほしいと思います。

 

【生徒の感想】

○1番心に残ったのは、「毎日いきいきと生きていける仕事」、「モチベーションを高めたまま続けていくこと」とお話しされたところです。実際、お話を聞いて「あ、そうだな。」と自分でも思います。今、自分はソフトテニス部に所属していますが、元々中学生の頃から、競技はやっていて、凄くこの競技は楽しいと思ったことが何度もあります。最初、始めた時は高校に入ってソフトテニスをするなど考えてもいませんでしたが、段々とモチベーションが上がっていき、次第に高校でも絶対にしようと思い続けました。だからこそ、今の自分があるなと思います。そういったところで、共通しているなと思うだけでなく、すごく大事なのだなと思うことにもなりました。
 また、「社会の歯車にはならないで欲しい」と言われたこともとても印象に残りました。社会の為に同じことを、ずっと永遠にし続けても何も変わりません。何か手を加える。新しいことにも挑戦する。そういった事から人間って精神的に強くなれるのかなと感じました。
 今回は、私たちの為に貴重なお話をしてくださりありがとうございました。どれも非常に興味をそそるお話ばかりで、すごく楽しい時間でした。ありがとうございました。


○人を雇う時にどのようなことを重視しているのかを伺いました。周りにゴミが落ちていればすぐに拾う、ドアが開いていたら閉めるなど中身が豊かで気の利く人を雇うとおっしゃっていました。そして、英語ができる人とおっしゃっていました。私は英語が苦手で今まで勉強しようという考えがあまりなかったのですが、今回のお話を聞いて、どの企業にも今英語が話せる人が必要とされているということを知り、毎日少しずつでも勉強していこうと思いました。当たり前のことをしっかりして、周りの些細なことにすぐに気づけるように日頃から周りをしっかり見て、友達の変化、環境の変化にすぐに気づけるようになりたいです。
 エス・エス・ピーさんの社員さんは5名と少ないですが、少人数だからこそ私生活までふみこみ、例えば子どもの参観日は大丈夫か、風邪はひいていないかなどと三木様が想像力を働かせ、アンテナを張り巡らせているみたいです。学校生活でも気を緩ませずにアンテナをはっておくことはすごく重要だということが分かりました。自分のことだけに集中するのではなく周りにも気を向けていきたいと思います。
 今回、こんなに貴重な体験やお話を伺えてよかったです。今後の学校生活に生かせることがたくさんあったので自分でも意識して生活したいです。普段は聞けない素敵なお話が聞けてよかったです。


○今回は、エス・エス・ピーさんに伺い、三木様にお話をして頂きました。初めに会社などについてお話して頂きました。特に、「どうして水中にこだわったのですか」という質問をした時に、「子どもの頃、親の仕事で色々な場所に引っ越していた。南予のほうに行った時、山、海、川しか遊べる場所がなく、父親が海が好きだったため遊ぶのは海ばっかりだった。14歳頃に海を撮りたいと水中カメラを作るようになり、それが趣味になった。一度は銀行に就職したが、やっぱり自分の好きなこと、趣味を仕事にしたかったため、28歳で起業し、今のようになった。今でも海が大好き。昔からの趣味の延長線だが、それが私らしい。」と返されました。私自身も好きなことを仕事にしたいという思いが強く、三木様と同じように、ものづくり関係に携わりたいと考えています。趣味の延長線でも、それを極めれば何にも負けない武器になるんだと、心から感じました。
 また、「あなたにとってのリーダーシップとは」という質問には、「白黒の判断をするとしても、どちらでもいい物ができる。という時、じゃあこっちにしようと最終判断を下せる人のこと」だとおっしゃっていました。この質問だけをみると前回お話を伺った龍宮堂の三好様とは全然違う答えですが、質問全体を通してみると、自分の会社、仕事に誇りを持っている人。社員さん、従業員さんに親身に寄り添う人。そして何より、自分自身を見てもらうことがとても上手い人だと感じました。
 様々なお話を通して、また違った視点で「リーダーシップとマネジメント」について考えを深められたと思います。自分自身の将来はまだまだ漠然としていますが、好きな物を極めたいというところでは、三木様に似ている部分を感じました。今回のお話を心に刻み、また今後の活動に活かしていきます。


○今日は水中カメラを作っているエス・エス・ピーという企業の方にお話を伺い、たくさん学べたことがありました。その中でも、特に印象に残ったことがいくつかあります。一つ目は、商品を作る時にオーダーメイドでお客様のニーズに応え、使う人の気持を考えるということです。企業を何年も続けるためには、新しいものを開発しないと買ってくれる人がいなくなる、ということをお聞きしました。水中カメラは、大きさやバランス、操作など細かい部分が少し変わるだけで、違うものになるということが分かりました。しかし、自分の頭の中で想像して、それを図面に起こして組み立てると考えると、とても大変で細かい作業だと思いました。二つ目は、営業をする時に「やる気」を大切にしているということです。やる気がないと仕事ができないからだそうです。私も、部活動や勉強はやる気がないとなかなかできません。なので、何事にも自分のやる気はとても大切だと改めて感じました。三つ目は、幼少期の趣味を活かし企業を立ち上げたということです。趣味を仕事にするということはとても理想的で素敵なことだと思いました。なので、自分がしてきたことや、今やっていることなど一つ一つの行動なども大切にしていくべきだと思いました。
 今回、たくさんのことを考え、学ぶことが出来ました。今日学んだ「やる気をもつこと」や「これはやる、これはやらないと常に考えること」は、今の自分の私生活でもできることなので、生かしていきたいと思いました。


○今回は水中カメラを作っているエス・エス・ピーさんへ訪問に行きました。エス・エス・ピーさんの水中カメラは、NHKや民放の番組で広く使われており、誰もが一度は見たことがあると知ってすごいカメラなのだと感じました。水中カメラを作っている会社は日本に2社しか無く、そのうちの1社がこんなに身近にあったことを知れてすごく嬉しかったです。社長の三木さんのお話を聞いて、印象に残ったお話が二つあります。一つ目はお客さんのニーズがあってこそのものづくりだということです。水中カメラはオーダーメイドなのでお客さんからの注文があってから作り始めます。1点もので、一つ一つにたくさん時間をかけるため、1年に5~10台しか作れないそうです。それだけ1台にいろんな気持ちが込められていると思いました。二つ目は働く時に必要なことについてです。1番大切なことはやる気があるかないかでした。お金が無くてもやる気があればできることはあるが、やる気が無ければしたいこともできなくなり、これが1番怖いことだと知りました。お金儲けをしながら自分がいきいきと、モチベーションを上げていくことが大事だと感じました。三木さんは自分の趣味の延長線上だとおっしゃっていましたが、カメラマンさんの操作のしやすさだったり、他のカメラではできないことをできるように試行錯誤したりと、たくさん工夫されていて素敵な仕事だなと思いました。他にもライバルが少ない職業を選ぶのも強みの一つだと聞いていろんな考えが知れてとても良い時間になりました。小さなことに気を配れる人になりたいと思いました。


○水中カメラは全てオーダーメイドでつくっている1点物だということを知りました。1年間で5~10台程のみ作っていることを知り、一つ一つと丹念に向き合っている様子が想像できました。
 なぜエス・エス・ピーという会社名にしたかという質問に対して、自分の苗字などを入れた会社名にしないことで、商品自体が皆に知れ渡り愛されたかったから、という理由を聞き、心に残りました。勤めていた銀行をやめ、自分の会社を立ち上げたこと自体凄いと思いましたが、それよりも立ち上げた理由である、趣味の延長線を仕事にしたかったからというところがすごいと思いました。趣味や、特技を仕事に生かせられている人は、多くはないと思います。そんな中で三木様は自分の好きなことを、利益や状況を考えた上でうまく仕事にし、大活躍されています。その行動力と観察力に驚かされました。お話を聞けば聞くほど、海が大好きなのが伝わり自分の仕事に誇りをもっていることが分かりました。