R07-0305掲載 新学科、コース概要(教員養成)

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普通科と芸術科の希望する生徒が、2年次から選択できます。

2年次に「教育基礎」(2単位)、「教育探究」(1単位)、3年次「教育研究」を履修するカリキュラムを教員養成コースと本校では認定しています。

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「教育基礎」は、2年次に週2時間学びます。小学校や幼稚園、保育園、認定こども園などでの観察実習や子どもとのふれあいを通して、経験に基づく豊かな感性とコミュニケーション力を磨きます。加えて、大学や愛媛県総合教育センターなどと連携した出張授業などを通して、幅広い知識を身に付けます。

 

「教育探究」は、2年次の夏休みや冬休みの長期休業中などに集中的に開講する授業です。地域の小学校や中学校での教育体験や、地域行事などでのボランティア活動など、子どもとふれあう実習中心で学びを深めるとともに、その活動を単位として認定します。

 

「教育研究」は、3年次に週2時間学びます。中学校や特別支援学校での観察実習や子どもとのふれあいを通して、教育的愛情や責任感に基づく実践的な力を育成します。加えて、一人一人を大切にした支援体制を組み、総合型選抜や学校推薦型選抜の受験の準備を丁寧にサポートします。

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松前町、伊予市の教育委員会と連携し、松前町、伊予市の小、中学校で実習を行う約束ができています。実習校には、原則自転車で移動します。

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愛媛大学教育学部や愛媛大学教職大学院と連携した出張授業を予定しています。また、愛媛大学教職大学院を修了した現役教員との交流型授業を本校で受けることで、教職の喜びや実際について学びを深めることができます。

 

愛媛大学教職大学院が実施する「チーム学校スペシャリスト養成講座」への参加も可能ですので、多様な教育関係者と関わりながら、教育について学びを深める機会が充実しています。

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一つ目は、教育体験を100時間以上積み重ねたり、現役教員との交流しながら学びを深める講座を受講したりする中で、教えることの楽しさや子どもが成長する喜び、やりがいを体験的に学ぶことができます。

 

二つ目は、本校の教員養成コースを修了すれば、愛媛大学教育学部の「教員養成コース等特別選考」への受験が可能になります。また、その入試方法で合格し、愛媛大学教育学部での学びを深めたうえで、愛媛県の教員採用試験を受験した場合、加点等の優遇措置を受けることができます。(愛媛大学HPに公表された「文部科学省「地域教員希望枠を活用した教員養成大学・学部の機能強化事業」に採択されました」https://www.ehime-u.ac.jp/tp_20240701_edu/をご覧ください。詳細は、協議中)

 

三つ目は、愛媛大学教育学部や愛媛大学教職大学院との連携や、教育現場での実習を通して、子どもから大人まで多くの方と交流する機会が多いため、将来へのビジョンやキャリアについて考えを深める機会が充実しています。これらの経験は、総合型選抜や学校推薦型選抜などでの面接等で自己アピールをすることや、自分自身のキャリア形成を図るうえで有効に活用できます。

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そんなことはありません。幼稚園や保育園、認定こども園などにも教育、保育体験に行きますので、保育学部への進学もあり得ます。加えて、教育養成コースで習得したコミュニケーション能力や課題解決能力を生かして、経営学部や経済学部など様々な学部に進学して活躍していくことも考えられます。

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違います。普通科、芸術科ともに大学共通テストの受験や、大学の一般選抜に対応できるカリキュラムを編成しています。もちろん、総合型選抜や学校推薦型選抜での受験に向けたサポート体制は充実させていますが、大学共通テストや一般選抜への受験にもしっかりと対応しています。

教員養成コース

愛媛大学教職大学院「チーム学校スペシャリスト養成講座」に参加しました!(教員養成コース プレ事業)

2025年7月27日 18時40分

 本校は、県立学校振興計画に基づいて、令和8年度より普通科と芸術科に教員養成コースを設置いたします。

 愛媛大学教職大学院や教育学部等と連携し、愛媛の教育の将来を担う人材育成に取り組みます。  

 

 7月27日(日)、愛媛大学教育学研究科教育実践高度化専攻(教職大学院)が主催する

 「チーム学校スペシャリスト養成講座」に、教育に関心の高い生徒が9名参加しました。

 

 「チーム学校スペシャリスト養成講座」は、

 全てのキャリアステージの現職教員、再任用教員、退職教員、学部4回生、教職大学院生の参加による、実践的に学ぶ協働型研修です。

 詳細は、愛媛大学教職大学院のホームページをご覧ください

 

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 テーマは「地域連携」です。

 大学生、大学院生、現役教員等で約50名ほどの受講者に交じって講義を聴き、グループ活動を行いました。

 

 最初に、メイン講師の島根県益田市 NPO法人 おむすび 代表の大畑伸幸先生から、社会教育の取組について話を聞きました。
 具体的な話に入る前に、社会教育は学校教育と比べると自由だからこそ、何をやりたいかが大切、学校教育の中では学びたいことを自由に選択するには限りがあり、子どもたちの経験の幅を広げることが大切だという話がありました。
 その後、益田市での取組によって、将来に明るい希望を持つ82%、応援してくれる大人がいる91%と子どもの意識が変わり、成人式でのアンケートで将来益田市に住みたい人83%(2018年50%)という成果につながったお話を聞きました。

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 講演の後、人とつながりを持つには対話のスキルが大切だということで、ペアでの対話スキルの練習をしました。
 その後、コミスクえひめ副代表理事の遠藤敏朗先生の指導で6人程のグループで地域の宝について、それをどうやって守るかなどの話し合い活動を行いました。

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 参加した生徒は、大学生、大学院生、現役の教員に交じって堂々と自分の意見を述べていました。
終始とても和やかな雰囲気でした。普段あまり異年齢の人と話す経験がないこともあり、違う視点や価値観からの話はとても新鮮で、とても有意義な時間を過ごすことができたようでした。

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 今回は社会教育から教育問題を考える展開でしたが、人を育てる、地域を元気にするにはどうすればよいか、教育の視点から深めることができ、とても有意義な経験となりました。

 

 ☆☆☆参加した生徒の振り返り☆☆☆

  •  私は、「知らない人とも意見を積極的に交換する」、「講座を通して今後の進路の視野を広げたり、見直しをする」という2つの目標を立てて臨みました。ペアワークの時の自分の相手は大学生さんで自分とは違う年齢層の人で最初は少し話すまでに時間がかかったり、気まずさがあったりしたかもしれませんが、決められたテーマに沿って話しを深堀りしていくうちに打ち解けていくことができ、意見の交換を楽しんで取り組むことができました。また、積極的に話すことはあまりできませんでしたが、周りの人たちの助けもあり自分の意見などをしっかりはきはきと話すことができてよかったと思います。今回この講座を通して、自分の目指した未来に進むための道は必ずしも一つというわけではなく、いろいろなかかわり方があると感じました。今日参加して将来への進路の視野を広げることができたと思います。
     講座を通して、ペアを組んで相手と会話をするという活動の際に、人見知りなところがあるのであまり上手に話せないと思っていましたが、自分自身が思っているよりも会話を続けることができ、意外と自分も話せることを実感しました。また、地域の宝物やその課題について話し合ったときに、いろいろな出身地の人やいろんな年齢層の人たちと話してみて、自分だけで考えた時には出てこなかった考えを共有した時に教えてもらうことができ、そうだなと感じることがたくさんありました。まだまだ自分たちの身の回りが見れていないなと感じました。
     先生=教える人・情報を与える人というイメージがありましたが、与えるだけではなく、その子ども個人の視野を最大限に引き出せるような選択や経験をさせることができることも先生の仕事だと知りました。
     次回参加する時は、今回以上に自分から積極的に異世代の人と意見を交換したいです。また、自分の未来は自分で責任をもって後悔しないような選択をしていきたいです。 (高3)

 

  •  進路実現につながるようにメモを取る、話し合いを楽しむという目標を立てました。講義をしてくれている講師の先生の顔をしっかり見て、うなずきながらメモを取り、個人的に大事だと感じるところ・進路につながるような内容には蛍光ペンで線を引きながら書き取ることができました。話し合いの場でも、周りの人たちは自分よりも年齢が上の人しかいなかったのでとても緊張しましたが、思ったことを伝えることの大切さを感じることができました。グループの人たちも話した意見を最後まで聞いたうえで相槌をしてくれたり、私が話しやすいような雰囲気を作ってくれたりもしていただいたので、ワークショップを楽しめたと思います。
     今回のチーム学校スペシャリスト養成講座に参加して、教育の在り方は社会の変化に伴って時代とともに変わっていくものということを改めて理解できました。個人的に今回の講義のキーワードは「〃知りたい、やりたい、やってみたい〃という好奇心・興味」だと思います。学びの本質は「もっと知りたい、もっとやりたい」という感情を持つことだと学びました。しかし、現代の学校は与えられたことをするだけになっていなっていること、社会に出ると正解のないものを考え続けなければならないにも関わらず、学校教育では学ぶことができないという提案がありました。講座を通して、昔の学習しか経験していない大人ができていないのだから子どもにできるわけがないという言葉は心に響き、私は、学びの本質を理解している大人にならなければならない、子どもたちにとって『意味ある他者』になることが必要だと感じました。
     今回の講義で人生の幸せとは、お金で買えるものではなく、自分自身のやりたいことを全力でやれることだと私は考えました。なので、子どもたちが知らないこと・わからないことを知りたい・やってみたいと楽しむことができるように、そんな気持ちを伝えられる・子どもたちにからも伝えてもらえる教員になるために、小中学生や現役の先生方、教育講義の講師の方と関わる機会がある時は、貴重な体験として考え、『社会教育の当事者』になることを忘れずに取り組んでいきたいです。 (高3)

 

  •  「グループワークでは自分の意見を考えてしっかりと発言する」
     今日の講義では、ペアワークとグループワークがありました。まずペアワークでは、聞かれたことに対し1文で終わるのではなく、できるだけ長い文章で答えられるように心がけました。そのためグループワークでは、自分の地域の魅力を説明する時に、なぜその場所を選んだのかを答えるように意識しました。
     印象に残っていることは、自分がもっとやりたい、もっと知りたいと思うことが学びの本質だということです。講義を聞いていて、今の私は休み時間はまだかなということや、あと何分で授業が終わるかという風に、時間を気にしている自分がいることに気付きました。しかし、昔は時間など気にせずに自分がもっと知りたいということや、もっとやりたいということに熱中していたのではないかということを言われ、確かにそうだったと思いました。昔のように何か熱中できるものはないか、考えてみたいと思いました。
     これからの生活で意識しようと思ったことは、自分の地域にはどんな魅力があるのかを探すということです。今日のグループワークで出した意見以外にも、もっと地域の魅力を発見し、自分のクラス地区のいいところをたくさん人に伝えることができるようになりたいと思いました。 (高3)
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