令和6年度「探究学習実践型」モデル校に指定

本校は、令和6年度県立学校振興計画推進事業における「進学指導研究推進プログラム」において、「探究学習実践型」モデル校に指定されました。

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令和6年度 後期探Q 講座一覧

令和6年10月~令和7年3月までの期間、以下の探Q講座から選択し、探究活動に取り組んでいます。

  • NIE~身近な時事問題学習~
  • 地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント
  • 幼児教育・保育系学校への進学に向けて
  • 清掃ライド ~ごみの写真集をつくろう~
  • ドローンの活用
  • 医療人を目指して
  • マーケティングしてみよう
  • 小中学校での出前授業を踏まえた 理科の実験と指導法の研究
  • 生涯スポーツ・運動と健康について
  • 海ゴミゼロ活動
  • カブトムシを育てる ~「指先から伝わる感動」~
  • スポーツを活用したまちづくり
  • 小さなまちの小さなアート
  • 音楽表現探究及びコンサート企画運営探究
  • 書道がつなぐ世界
  • nudge理論から考えた生活改善
  • 国際ボランティアと国際平和
  • グローカルなまちづくり
  • はだか麦プロジェクト
  • Scratch教室を開こう

探Qブログ

【探Q】5月26日「地域のリーダーから学ぶリーダーシップとマネジメント」講座

2020年6月2日 16時06分

今期もやります。「地域のリーダーから学ぶリーダーシップとマネジメント」講座です。

 

分散登校期間中のガイダンスを経て、本格的に活動が開始しました。

今期講座選択生徒は13名です。うち7名が継続して選択しています。(ちなみに、4名は3期連続で本講座を選択してくれています。)

 

本日のテーマは「過去の成果報告書からリーダーシップとマネジメントについて分析しよう」です。

 

具体的には、ウェビングマップ、ベン図、ダイヤモンドランキングといったシンキングツールを活用して、「広げる」⇒「比較する」⇒「順序付ける」という3つのステップで行いました。過去の成果報告書を読み返しながら、気になるキーワードを付箋紙に書き出し、その付箋紙を右に左に動かしながら、自分の考えを整理します。

「リーダーシップ」と「マネジメント」の共通点や相違点に着目しながら、それぞれの概念について理解を深めることができている生徒や、過去の取組や取材した内容を振り返りながら、今後の活動に生かそうとする生徒、可視化した自らの認識から「マネジメント」に関わる認識が浅いという課題を発見できた生徒など、同じ活動をしているにも関わらず、それぞれの気付きや発見があり、とても有意義な活動となりました。

 

 

 【生徒の振り返り】

○リーダーシップとマネジメントは一見違うものに見えて、本当は似ているものだと改めて思いました。シンキングツールを使うとよく分かりました。ベン図を使って分けた時、共通だと思うものがたくさん出てきました。また、リーダーシップの方がキーワードの数が多く、イメージしやすいと思いました。ダイヤモンドランキングでは、自分で優先順位を決めるのに相当悩みました。どれも大事なものすぎて切り捨てていいものかと、悩みました。これらのことから、たくさんのことを兼ね備えておかないと、それぞれの仕事は成し遂げられない気がしました。学校生活の中でも、協調性やコミュニケーション能力など養うことができるものがあると思うので、取り組んでいきたいと思いました。

 

○リーダーシップとマネジメントの特徴を考えると、マネジメントの方がリーダーシップよりも少ないということに気が付きました。よく考えてみると今まで訪れた会社の社長さんや学校に来てくれた方に「あなたの考えるリーダーシップとマネジメントは?」と尋ねると、リーダーシップについては詳しく教えていただけても、マネジメントについては軽く触れることしかありませんでした。マネジメントの特徴を自分で考えても正直あまり思い浮かばなかったです。リーダーシップも大事ですがマネジメントも大事だと思います。私は秘書やマネージャーなど支えている人についても前期の探Qでは知っていきたいと思っているのでこれからの活動を通じてマネジメントについて理解していきたいと思います。

 

○ウェビングマップでは、つながり、関連を広げていく。ベン図では、リーダーシップならではのもの、マネジメントならではのもの、共通しているものに分ける。ダイヤモンドランキングでは、優先順位をつける。分け方によって同じ扱いになるものが変わっていき、分けることが案外難しいと思いました。同じキーワードを出していても人によって分け方が異なり、その人の価値観がよく表れていると思いました。キーワードを書き出す時に、リーダーシップの項目はたくさん出てくるけど、マネジメントはあまりでてきませんでした。リーダーシップという言葉はよく聞くし、なんとなくイメージもできますが、マネジメントという言葉は専門に扱っている人くらいしかあまり使われないので、まだ自分の中でよく分かってないのだと思いました。見方を変えれば違うキーワードも出てくるだけでなく、新たにこことここもつながるのだという発見もありました。今日自分が出したのは単なる一部分にしかすぎないので、他の人たちのも見ればまた見え方が変わると思います。これからの活動を通して広い視野、考えを持ち、新しいことを習得していきたいと思いました。正直、人それぞれなのでリーダーシップとマネジメントに境界線は作れないと思いました。そしてさまざまなキーワードが関連し初めて成り立つのだと思いました。今日の授業で私は、「目標達成への道を示す」をリーダーシップの中で優先し、「目標達成への道を作る」をマネジメントで優先したいと思いました。

 

○今回の授業では、今までまとめたものを読み返していきました。今までの感想など見るとこんなこと言われていたなと思うことがたくさんありました。シンキングツールを使ってまとめてみると自分が1番大切にしていることや他の人が大切にしていることが分かったので自分と他の人の違いなど見みることができてよかったです。私の場合、リーダーシップで大切だと思うことは、1人で走る力、判断する力、夢を語ることで、マネジメントで大切だと思うことは、コミュニケーション、人材を育てること、聞く、聴く、訊くという結果になりました。自分の頭の中でごちゃごちゃしていたものがこの授業でしっかり整理できたのでよかったです。他の人とは考えが違っていてなるほどなぁ、こんな考え方もあるんだといろいろな思考で考えられたので2時間があっという間で楽しかったです。探Qの時間を通して、もっともっといろんなことを知って松前町に帰ってきた時、こんな企業でこんなことを聞いたなぁ、この企業の方はこんな考えで働いておられたなと思い出せるように、これからの授業を大切にして松前町について、そしてリーダーシップとマネジメントについてもっと学びを深めたいです。

 

○今回、リーダーシップとマネジメントについて今までしてきた活動を思い出しながら、思いつくことを書き出し、いろんなシンキングツールを使って考えました。1つ目に、ウェビングマップを使用しました。私ははじめ、ウェビングマップがイメージマップと呼ばれているものと同じであることを知りませんでした。こんな呼び方もあるのだと知りました。そして、リーダーシップとマネジメントについて思いつくことをつなげてどんどん広げていきました。一通り自分が思いつく分を書き出した後、他の人のマップを見て回りました。そうすると、自分では思いつかなかったことがたくさんありました。こんな考えもあるのだと自分の知識が少し増えた気がします。2つ目は、ベン図です。ベン図は数学の集合のような図でした。ウェビングマップで書き出したものをリーダーシップ、マネジメント、そのどちらも、その他で分けました。自分の思うように分けたら他の人とは違うような結果になりました。私の中でリーダーシップに、社員を引っ張って行く中で必要な積極性や判断する力などが挙がりました。マネジメントでは社員との交流など、信頼関係を重視したものが挙がりました。3つ目は、ダイヤモンドランキングです。これでは、ベン図で分けたものに自分の中での優先順位を付けました。私の中でのそれぞれの優先順位は、リーダーシップは引っ張る力、マネジメントは礼儀正しさが1番必要であると考えました。みんなが理想とするリーダーになるのではなく、自分の意見をしっかりもってそれを伝えることができる、引っ張れるリーダーが私の中での1番必要なことだと考えることができた活動になりました。今後の活動でも今回使ったシンキングツールを上手く使えて行けたらいいなと思いました。

 

○今回、今までに作成した成果報告書を見返し、気になるワードを書き出してみると、案外何かしら関連していることに、新鮮な驚きを感じました。言葉を並べて関連付けるだけのことなのに、自分と他の人とは抜き出したワードが違ったり、共通の部分があったりしていて、自分とは違った考え方や感性について考えることができ、面白いなと思いました。また、ベン図やダイヤモンドランキングについても同様に、自分と他の人とのリーダーシップとマネジメントに対する考え方、感じ方が異なっていることが非常に参考になりました。今回の学習を通して、三好様のお話にもあったように「学ぼうとする姿勢」や、「過去のことを知る」ことについて、共感を得ました。今後の活動や、将来もし行き詰まったことがあれば、他の人から学ぼうとしたり、初心に帰って過去のことを振り返ってみようと思いました。