令和6年度「探究学習実践型」モデル校に指定

本校は、令和6年度県立学校振興計画推進事業における「進学指導研究推進プログラム」において、「探究学習実践型」モデル校に指定されました。

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令和6年度 後期探Q 講座一覧

令和6年10月~令和7年3月までの期間、以下の探Q講座から選択し、探究活動に取り組んでいます。

  • NIE~身近な時事問題学習~
  • 地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント
  • 幼児教育・保育系学校への進学に向けて
  • 清掃ライド ~ごみの写真集をつくろう~
  • ドローンの活用
  • 医療人を目指して
  • マーケティングしてみよう
  • 小中学校での出前授業を踏まえた 理科の実験と指導法の研究
  • 生涯スポーツ・運動と健康について
  • 海ゴミゼロ活動
  • カブトムシを育てる ~「指先から伝わる感動」~
  • スポーツを活用したまちづくり
  • 小さなまちの小さなアート
  • 音楽表現探究及びコンサート企画運営探究
  • 書道がつなぐ世界
  • nudge理論から考えた生活改善
  • 国際ボランティアと国際平和
  • グローカルなまちづくり
  • はだか麦プロジェクト
  • Scratch教室を開こう

探Qブログ

【探Q】6月23日30日「地域のリーダーから学ぶリーダーシップとマネジメント」講座

2020年8月7日 12時49分

 6月23日(火)、30日(火)の活動は、「質問内容を考える」です。

 

 この度、松前町商工会を通して「山陽物産株式会社 代表取締役 武内 英治 様」と「株式会社エンカレッジ 代表取締役 玉野 聖子 様」とのご縁をいただくことができました。

 

 

 インターネットや、いただいたパンフレットなどを参考にしながら、23日は「山陽物産 武内様」、30日は「エンカレッジ 玉野様」に関する情報を共有しながら、直接どのような質問をするかについて考えました。

 具体的には、講座生徒13名全員参加で一つのウェビングマップを作成し、その後、松山大学経営学部 柴田先生から教えていただいた次の三つの視点を大切にしながら、直接伺いたい質問内容を考えました。

 ○その企業は、どのような価値を商品にしているか?

 ○その企業は、その価値を生み出すためにどのような戦略を立てているのか?

 ○その企業は、その価値を生み出すためにどのような組織づくりをしているか?

 

 また、ウェビングマップを作成する活動では、ブレインストーミングを行う時に注意すべき、次の4つのポイントを大切にしながら取り組みました。

 ○他人の意見への否定は禁止

 ○質より量を出す。

 ○他者のアイディアや意見をどんどん参考にする。丸パクリOK!

 ○テーマから外れないようにする。

 

 実際に取り組んでみると、インターネットなどから得られた情報を足掛かりに、様々な情報やアイディアを共有することができました。ホワイトボードの白い部分が見えなくなるほど情報収集を行うことができたことは、大きな収穫になったと思います。

 

 次回の活動から、実際に企業の社長の方を相手に聞き取り調査を行います。大変お忙しい中貴重な時間をいただいていることを理解して前向きに取り組みたいです。

  

 【23日 生徒の振り返り】

 ○今回はウェビングマップを活用して、山陽物産について事前学習をしました。実際にやってみて、すごく分かりやすいなと思いました。今まで(昨年度の後期)は、事前に調べることがあっても、質問の内容を考えるときや実際にインタビューをした時に、核心に触れた質問もあまりできていないように思いました。しかし、今回のように一つの大きな紙に様々なワードをつなげて調べる活動を行うことで、ものすごくはかどった調べ学習になったように感じます。これだけ分かりやすいと、個人の感性に応じて、「これって核心に触れているのではないか」とか、「この質問すごくいいね」というような質問が必ず出るはずです。ウェビングマップを活用した学習にすごく可能性を感じました。自分も必死で質問を考え、それを講座のメンバー全員で共有することで、また新たな学びがあるのではないかと考えます。

 

 ○今回の活動では、山陽物産さんについて各自が調べ、それを1つのウェビングマップにしていきました。調べていく中で、「山陽物産さんは何をしている会社なのだろうか」と何度も思いました。多様性に富んでいるアメニティ商品の商品開発、製造、管理、そして販売。その全てに全力を尽くしている会社だと感じました。そして、それが山陽物産さんの強みであり、特徴であると思います。

 山陽物産さんの特徴である多様性に富んだ商品。私は特にSDGsにも貢献しているということが気になりました。1年次の地理の授業で、SDGsについて学び、自分達にとって優先していくのは何かとダイヤモンドランキングをするなど学びましたが、実際にこんなにも近くに取り組んでいる企業があると初めて知りました。山陽物産さんは、「12.つくる責任 つかう責任」、「13.気候変動に具体的な対策を」、「14.海の豊かさを守ろう」の3つの目標に貢献しています。これを知った上で商品概要を見てみると、100%植物由来のボトルや、プラスチック使用量の削減、具体的な商品としては食用外のお米を使った「お米の歯ブラシ・ヘアブラシ」などたくさんの工夫している点を見つけることができました。

 実際にお話を伺う際には、調べたことを生かして、そこを掘り下げていくことはもちろん、ウェビングマップのように広げていく質問も出来たらいいなと思います。

 

 ○今回の活動のブレインストーミングは、一人でやったことはあるのですが、複数人で一つのキーワードについて行うことは初めてでした。自分と違う視点から捉えていることがあり、このような捉え方もあるのだと、気づきました。そのため、物事を考えるときは自分だけの発想ではなく、他の人はどう思うのだろうか、どう捉えるのかということまで意識し、一つの物事からたくさん情報を見つけられるようにしたいです。

 

 ○今回、講座のみんなでブレインストーミングを行ってみて、自分だけでは得られなかった情報や知識をたくさん身に付けることができたと思います。ブレインストーミングは経験したことがなく、初めて行ったのですが、大人数で行うことによってスムーズにその核となるものはもちろん、そこから広がっていったワードについて調べることができ、とても良い経験になりました。自分はあまり意見を出すことが出来ず、積極性に欠けている部分があったかなと反省しています。しかし、今回講座のみんなで調べ、身に付けた情報や知識を、次の山陽物産様にお伺いする際に生かしていければと思いました。

 

 

 【30日 生徒の振り返り】

 ○今日は、エンカレッジさんについてウェビングマップを広げる活動をしました。前回の山陽物産の時は、自分から積極的に関連しているキーワードをたくさん出すことができましたが、今回は前回と比べてあまり関連するキーワードを出すことができませんでした。先生もおっしゃっていましたが、その理由としては私自身がコンサル業などの意味を詳しく分かっていないから中々見つけたり、意見したりすることができなかったと思いました。しかし、これを機会にコンサル業がどんな仕事かを詳しく知ることができました。山陽物産とは仕事の内容が違っており、物を売りにしたりしている企業ではないので、そこが違っていて面白いなと思いました。

 

 ○私が職場体験やオープンキャンパスなどに行った際、ありきたりな質問ばかりしていました。徹底的に調べて質問を考えると、相手にはちゃんと興味を持っているのだと示す理由にもなるのだと思いました。今後はこの経験を生かして質問などをする際には、その物事について徹底的に調べ、他のものと比較し考えていきたいです。

 

 ○エンカレッジさんについて調べてみると、コンサル業や司会、ウグイス嬢など様々なジャンルのことをされていることを知りました。その一方で、玉野さんは元々放送局に勤務されていたにも関わらず、辞めて今の会社を立ち上げた理由が気になりました。私なら失敗するかもしれないことに挑戦できないと思います。そのため、玉野さんは、きっと強い方なのだろうなと思いました。

 また、エンカレッジには6人の社員がいて、全員女性であることも分かりました。たまたま女性社員のみになったのか、それともなにか意図して女性のみにしているのかを詳しく聞いてみたいです。「組織づくりは人づくり」という言葉を人づくりの思いとして書いてありました。私なりに考えて、私は組織というものは人が集まることなので、一人一人が人間として成長することで組織は上手くいく、つまり「人づくりは組織づくり」だと思いました。なぜ組織づくりをすると人づくりになるのかという点も詳しくお聞きしたいです。

 

 ○今回の活動では、前回と同じような形でエンカレッジさんについて調べました。調べていく中で、エンカレッジさんの特徴である「サービスを売ること」はどういうことなのかという課題を見つけました。エンカレッジさんは、「経営者の課題解決支援」、「人材育成支援」、「キャリア形成支援」、そして「業務改善×IT」を主に売り出していました。その中で、「業務改善×IT」ということが特に気になりました。これは、近年話題となっている働き方改革を、ITを使って行うというものでした。代表取締役である玉野聖子さんは、国家資格キャリアコンサルタントや、IT関連の資格を複数お持ちになっています。しかし、パソコンについて学び始めたのが30代になられてからと、かなり遅めの学び始めだったことが分かりました。今は、できなかった立場を知っているからこそ教えられることがあると、IT関係の講演を行われたりしています。実際の取組として、働き方改革と結び付けることで、分かりやすく、また私たちとっても身近になると思いました。

 どの企業さんでも、最終的には〈人〉に届けることを意識すると思います。エンカレッジさんは特に人と接すること、知識を伝えることを価値としていて、それは必ず〈人〉に必要であると思います。エンカレッジさんのホームページにも、最終的に使うのは「人」といったキーワードがありました。そのような共通点がある一方で、今まで伺った企業さんとは違う目に見えないものを販売しているという違いも見つけることができました。お話を伺うまでにもう少し仕事などについて知識を深めておきたいと思います。

 

 ○今回もウェビングマップを活用して、エンカレッジのことについて事前学習として情報をインプットすることをしました。今回のエンカレッジは前回、山陽物産を調べたときよりも情報量が少なく、質問を考えるときに、やや難しいと感じました。しかし、情報量が少ない中で、20個以上もの質問を全員で考えつくことができたので、一つ一つの情報の内容が濃かったのではないかと感じました。今回は、調べた結果ホワイトボードが3分の2くらい埋まるような感じでしたが、実際にインタビューを行うまでに、まだ調べられていないことがあれば追加で調べたいなと思いました。